雑記

白いワニに囲まれています。

蝶の力学

 ひたすらオートメーションについて学ぶ研修を終えた。自分の仕事をどんどん削っていくようで少し奇妙、だけど面白い業務。このまますべて機械にやってもらえばいいんだよ……なんでも。

 

 この世は地獄だなんて物騒なことを呟いた。実際にはそんな事はない。なぜなら自分が発信するものはすべてフィクションであり実在の団体や事件とは関係がないものだから、なんて。世の中には色々な考え方の人がいて、あちこちで争いあっている。つい二項対立で見てしまいがちだけれど、実際には極と極の間には想像するよりもずっとなめらかに、ゆるやかにレベルの異なる個が分布していて。それぞれそのレベルに達するまでのバックボーンも様々、質量も様々。原子のようにぶつかり合いながら、エネルギーは拡散しエントロピーは増大する。地獄さながら。意志を持つだけましなのか。

 極には引力がある。団結、凝固。社会性なんていう聞こえのいい言葉ではない(そもそも社会という言葉の聞こえがいいかどうかはまた別の話か)。ただ同じような性質のものがどろっと連なっているだけ。極ではより深く。同じ穴の狢、傷の舐め合い。結局テーブルの端と端は永遠に終わらない争いを続けて、中庸を気取ったところで単に衝突を避けてきただけかもしれない。気を抜くと極に引き寄せられる。大切なのは身近な数個に対するリアクション。というか手の届く範囲の物事しか未来を変えられない。極めて難しいし単に無力であることを認識するだけに留まるかもしれない。無力。どこか他の所に作用する可能性すらある無力、蝶のように。

 崩壊し周囲に無闇に影響を撒き散らさないようにしないと。自然で美しいままで居たい。

 

 

かなり疲れてしまった。ごめん、と言い過ぎている。何の価値もない謝罪。