雑記

白いワニに囲まれています。

割れてしまう。

 

初めて自分の車で出勤した。私はずっと電車通勤をしている。風が吹くと桶屋が儲かる……JRも止まる……。最近のJRは立ち往生しないためにあらかじめ電車を止めてしまう。それ自体は人命とか安全性確保の面から喜ばしいことなんだろうけど、贅沢な私たちはブーブーと不平を漏らす。今日の天気ならギリ動かせたんじゃないですかね〜、あ、でも風かなり強いしやっぱ厳しいか〜、みたいな話を3,4回した、今日。車で通うと流石に楽だなあって思う。運転するのは好きな部類の人間なので早起きしてバイパスで行った。普段走らせない時間帯に運転することになったから結構びびって早めに家を出たら七時半前にはオフィスに着いてしまった。意外と空いてるのね道路。延々とCarla Bleyを流しながらそこまで飛ばさずに走って小一時間、イヤホンで音楽聴くよりも疲れなくていいな、とか、電車ってやっぱ疲れる乗り物だな、とか考えてた。こないだ車乗ったのはいつだっけな、と考えてやめたりもした。

 

バイパスは、特にこの時期は、少しだけ窓を開けて走るのが楽しい(塩撒きの車がいなければ)。空気がしずかで透明で高い密度を持っている、ような気がする。エンジンが暖まったら暖房をちょっと強めにして窓を開けて、そんなに踏み込まずにぼーっと走る。3気筒のエンジンだから静粛性とか滑らかさとかは全く無いけど、それはそれで楽しい。夜はずっと遠くまで運転していけるような気がする。夜の帳が下りる、時計の針を隠してしまう…なんて。実際には数十分も走れば目的のところに着いてしまって終わり。それが文字通りにバイパスの役目だからね。

 

運転している間だけ平和、あとはなにもわからないね。ずっと遠くまで運転していきたい。静岡とか。割れたビンをたくさん見かけた一日だった。そのいずれかは見覚えのあるものだったのかもしれない。二度と役目を果たせない物、そして私は?どうなのか。