尤も、海の向こうでは「エフェクター」なんて呼ばずに、「ストンプボックス」などと呼称しているようです。
生音というものが存在しないエレキ楽器では、エフェクターはかなり重要な位置を占めています。例えば、アンプのボリュームを限界まで上げた時に出る、歪んだ音がかっこいいけど、音量的に使いにくい、ということで60年代にファズは誕生しました。
ビブラートが勝手にかかるといいよね、ということでアンプにビブラートユニットが付属していたり、歪ませずにサスティンを稼ぐためにコンプレッサーが生まれたり、フェイザーがレスリースピーカー(回転するスピーカー)の音を再現するために生まれたり……。
まあ、当時の意図したところとは別の使い方になっているエフェクターもありますが、現在も幅広く使用されています。
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で、このエフェクターですが、時折議論になることがあります。
「ギターにエフェクターは要る or 要らない」と……。
完全に個人的な考えなのですが、うまく自分で制御できる範囲なら、どんどんと使っていくべきじゃないかなあ、と思います。実際自分(ベーシストですが)のエフェクターボードにはコンプレッサー、オートワウ、プリアンプ、ファズ、ディレイと盛り沢山に載っていますし。生音原理主義の人が見たら卒倒しそう……。
アン直では絶対ファズの音は出ないし、ディレイもかからないし、コーラスもかからないし……。
つまるところ、積極的にサウンドを作って、説得力のあるプレイができるかっていうところに帰着するんじゃないでしょうかね。
Keith Carlock with Oz Noy - You Dig
Oz Noy氏は本当にエフェクターの使いどころが上手いです。プレイはブルースが土台なのに、新鮮に聴こえます。
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最近また欲しいエフェクターがありまして。「練習の方が大事だろ!」と誰か叱ってくれれば良いのですがね……。
いや、欲しいな……。
就活終わったらだな。
今日はここまで。